あ          《          》

 アイピース
 カメラで被写体を見るファインダーの接眼部(目を付ける部分)。

 ISO(あいえすおー)感度
 ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)で決められたフィルムなど感光材料に表記される感度。フィルムが光にどれだけ感じやすいかを示す数値。数が大きくなればなるほど光に感じやすく、暗い場所でも撮影できることを意味する。撮影フィルムにはISO100、ISO400と示され、印画紙にはISO P100などと表示される。数値が高いほど高感度で、フィルムではISO100、200を標準感度、ISO100未満を低感度、ISO400以上のフィルムを高感度フィルムと呼ばれる。

 あおり
 レンズの光軸(中心)からカメラバック(フイルムがある箱)を移動させて写すこと。ビューカメラなどに組み込まれている機構で、これによって建物などの遠近感歪みを補正したり、被写界深度をコントロールしたり、カメラの写り込みを避ける。

 赤目
 ストロボを使って暗いところで撮影した場合、目が赤く映ることがある。この現象を赤目現象という。暗い場所で人間の瞳孔が開いているときに強い光を当てられた場合、その光が眼底の網膜に当たってそのまま反射してくる。網膜には毛細血管が走っており、結果として反射してくる光は赤い光となる。これが赤目の原因といわれる。

 赤目防止機能
 眼底からの反射光がレンズに入らなければ赤目にはならないので、レンズとフラッシュの距離を広げると赤目になりにくいことになる。しかし、コンパクトカメラではこれができない。そこで各社とも様々な赤目軽減の工夫をしている。
 コンパクトカメラの赤目軽減モードでは本発光の前にストロボが「プリ発光」し、撮影の前に瞳孔を収縮させる。瞳孔が収縮していれば光の入斜角が小さくなるから眼底の反射は起こりにくいという理論である。中には10回以上もプリ発光してからやっと本発光するカメラもある。

 アクティブAF
 AF(オートフォーカス)の方式のひとつで、能動的なAF方式をいう。アクティブ式は超音波や赤外線などを発光して、その反射を受け取るまでの時間によって被写体までの距離を測る方式。

 後幕シンクロ
 低速シャッターで動体をストロボ撮影するとき、先幕シンクロでは、ストロボ発光は先幕が開ききった瞬間なので、動体の残像(自動車のライトの軌跡など)がストロボ発光後に露光されるため不自然な描写になることがある。このため動体の残像を写したあと、後幕が閉じる瞬間にストロボを発光させることによって自然な描写表現ができる。

 アンダー
 露出不足で暗い状態、またはそういう状態の写真を指す。ネガはオーバーに強く、アンダーに弱い。
程度によってはプリント時に正常な状態に焼くことも可能。ポジフィルムの場合、アンダーに強くオーバーに弱い。

 い         《          》

 一眼レフカメラ
 レンズを通った光をミラーで反射し、その像をスクリーン(ピント板)に結ばせて、それを見ながらピントを合わせ撮影する方式のカメラ。外見はレンズが1つでありこのレンズをファインダーとフィルムが共用するため、見えたとおりの画像がフィルムに記録されます。

 一脚
 三脚の伸縮脚を一本にしたようなカメラ保持具です。三脚より携帯に便利であり、セットも容易。手持ち撮影よりはるかにブレを防ぐことができる。

 色温度
 光の色組成を絶対温度で表示したもの。光の色(波長の違いによる色とは違う)を温度表示したもので、単位はk(ケルビン)。色温度が高くなると青っぽく写り、逆に低くなると赤っぽく写る。

 インターバルタイマー
 一定時間間隔で自動撮影する機能やアクセサリーのこと。自動撮影する機能やアクセサリーのこと。自動フィルム巻き上げ機能をもつカメラを三脚などに固定して、定点撮影することができる。成長記録、経過記録などに使われる。秒単位から時間単位で設定できる。

 インスタントカメラ
 撮影後、数分で写真が見られるフィルムを利用するカメラ。現像、焼付けが必要ないためすぐに写真を見たいとき便利です。ポラロイド社の「ポラロイドカメラ」のように、撮影したその場で写真が見られるフィルムを使うカメラ。

 インナーフォーカス
 レンズのピント合わせメカニズムの一種。ピント合わせはレンズ全体、一部のレンズを前後させてコントロールするが、インナーフォーカスはレンズ構成のうち内部を前後させる方式。ピント合わせによってレンズの長さが変化しないことと移動のためのトルクが軽減できるのが特長で、AF一眼レフ用交換レンズに多用されている。レンズの後群を前後させる方式をリアフォーカスと呼んでいる。

 う          《          》

 ウエストレベル
 カメラをウエストのあたりに構えて、カメラの上面にあるピントグラスを上からのぞき込むファインダータイプ。かつての人気カメラであった二眼レフカメラをはじめ中判のシステム一眼レフでは、ピントグラスの上にペンタプリズムファインダーを取り付けて目の高さでカメラを構えるアイレベルとして使える。

 裏ブタ
 カメラボディの裏に付いているフタ。フィルムを交換するときなどに開くフタ。内部にフィルム面を圧着するためのプレッシャープレートを装備している。

 雲台
 三脚などの頂部に取り付けてカメラを上下左右にセットするための台。パン棒付き、自在に動くボールをネジ止めする自由雲台、ボールヘッドなどがある。

 え          《          》

 AFフレーム
 ファインダー視野内に示されるAFがピントを合わせる位置。枠やLEDなどで表示され、多点測距のAF一眼レフでは測距ポイントを赤いLEDで表示するカメラもある。

 エマルジョンナンバー
 フィルムの外箱には製造したときのロットごとに識別番号が付けられている。これがエマルジョンナンバーで「乳剤番号」または「乳番」などと言う。

 液晶
 名前が示すように液体と結晶の中間にある物質。電圧を加えると光の透明度が変化する性質をもつ。カメラの表示パネル、デジカメのモニター、パソコンのディスプレイに使用されている。

 MFレンズ
 Manual Focusingの略で、ピント合わせのための回転リングを装備している。AF一眼レフ用レンズにもMFモードのためにピントリングを装備したものが多い。

 円偏光
 偏光フィルター(PLフィルター)は一定方向に振動している光を除去して、反射を抑えたり、青空をさらに濃く描写するなどの効果がある。しかしこのフィルターでは露出に誤差が出てしまうことがある。このため、光を円偏光にして、露出計に影響を与えないようにしたのが円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)。

 遠近感
 パースペクティブとも言う。遠いものを遠く、近いものは近く感じさせるものだが、カメラは、レンズによって遠近感を調整することができる。広角レンズでは、近いものは大きく、遠いものは実際よりも小さく写る。

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 オートフォーカス(AF)
 自動焦点のこと。自動的に距離を測ってピント合わせをしてくれる機構。ファインダーの真ん中にオートフォーカスサークルがあり、ここに入ったものにピントを合わせるようになっている。AFの方式には大別してパッシブAFとアクティブAFがある。

 オートストロボ
 自動調光ストロボとも言う。ストロボ側で閃光時間を自動的に調整して、光量をコントロールし、それによって適正露出を得るようになっているストロボ。(外光式とTTL式がある)

 追い写し
 被写体の動きに合わせてカメラを動かしながら撮影する技法で、流し撮りともいわれている。高速で走るバイクやクルマなどの撮影でよく使われ、バックや前景が流れて写り躍動感のある撮影ができる。

 オートブラケッティング
 カメラが決めた適性露出値を中心に、アンダー露出側とオーバー露出側に露出を自動的に変えて連続撮影する機能。露出ずらし機能ともいい、ずらし量、ずらしコマ数を設定できるカメラもある。

 大判カメラ
 大きなシートフィルムを使うカメラ。一般に4×5インチ以上の大きさのカメラを「大判カメラ」と呼ぶ。

 置きピン
あらかじめ一定の距離(被写体が来るであろう距離)にピントを合わせておき、そこに被写体が入ったらシャッターを切るテクニック。