は          《          》

 ハーフミラー
光の透過率と反射率がほぼ等分の鏡のこと。AF一眼レフやダイレクト測光方式一眼レフのミラー中央部に用いられ、透過した光で測距や露出測定を行なうようになっている。

 ハーフサイズ
 135フィルムの主流は24mm×36mmサイズのフィルム画面だが、この半分、24mm×18mmのフィルム画面をいう。ハーフサイズ画面の撮影ができるカメラをハーフサイズカメラという。ハーフサイズカメラの多くは、普通に構えると縦長の画面になる。
 中判カメラでハーフ判というと645版を指すが、それとは別。

 パーフォレーション
 35mmフィルムの上下に開けられた穴を言う。正確に1コマづつフイルムを送るために利用される。

 ハイアングル
カメラを高い位置に置き、被写体を見下ろして写す撮影アングルのこと。

 ハイキー
 明度の高い(明るい)部分が大半を占めた写真のことで、全体に明るい調子を指す。
暗部まで明るくなってしまった写真はコントラストがない写真。

 バックライト
被写体に対し後ろ側から光を当てる、逆光状態の照明光をいう。カメラ側から見た被写体正面は黒くつぶれるが、輪郭をライン状に描写するラインライトなどを作り出すときに用いられる。

 パノラマ
 横長の超広角の写真、180゜や360゜の風景を写すものもあり、パノラマ専用カメラを使って撮影できるのはもちろんだが、普通のカメラで何枚か撮影してつなぎ合わせる方法もある。
 35ミリ一眼レフやコンパクトカメラにある「パノラマ機能」はフィルムの上下を大きくマスキングして、極端に横長のプリントを得るようにしたものであり本当のパノラマとはいいがたい。

 ハレーション
フィルム面に当たった強い光の一部が乳剤層を通過し、フィルムベース面の裏側で反射して乳剤に悪影響を与える現象のこと。

 反射光
光源からの光が物体に当たって反射してきた光のことで、光の状態を表す言葉。
写真で使う光は、被写体に当たって跳ね返った反射光で、この光をレンズで集光してフィルムに固定する方法をとっている。

 ハレ切り
画面外からレンズに入射する光をカットすること。
レンズフードを用いることにより、有害な入射光をかなり遮断することができるが、フィードで遮断しきれないときに遮光板などを視野外に置いて有害光を遮断する方法のこと。手のひらを使ってカットする方法もある。

 パッシブAF
オートフォーカスの方式の一つで、受動的なオートフォーカス方式をいう。アクティブAFのように赤外線などを発光せず、受動的(パッシブ)な方法で焦点を合わせる。一眼レフで用いられているのが「位相差検出方式」、

 パトローネ
フィルムの入った筒状の部分をいう。(おもに金属で出来ている。)
 バラす
同じ被写体を露出を変えて撮影するときには「露出をバラす」と言う。つまり段階露光のこと。またスタジオ等ではセットを片づけることを「セットをばらす」、ロケをおしまいにすることを「ロケをばらす」と言うように使う。

 パンフォーカス
 手前から遠くまで、画面全体にピントがあった状態。被写界深度を利用して、主に広角レンズで使われる手法。

 ひ          《          》

 被写体
写真に写される対象物のことで、その画面の主題となったものを示すことが多い。カメラを通してフィルムに固定される映像の元はすべて被写体である。モチーフといわれることもある。

 ピント(ピン)
 レンズによって集光される結像点(位置)のこと。結像点とフィルム面を一致させる作業をピント合わせと言う。ピントが合っている位置では、像が最もシャープになる。
 被写体の手前にピントがあった状態を「前ピン」、逆に後ろにピントのあった状態を「後ピン」という。

 非球面レンズ
 レンズは球面状に作られているため、球面収差などの収差を完全に除くことはできない。これを取り除くために、球面以外の形状に作ったレンズをいう。プラスチックレンズでは量産できていたが、ガラスレンズは研磨して作られるため(球面以外の形にみがくのは難しい)、非球面レンズは高価となる。近年、研磨によらず、型押しでレンズ(ガラスモールドレンズ)を作れるようになり、非球面レンズの量産化ができるようになり、価格もかなり下がった。

 被写界深度
 ある点にピントを合わせると、その前後にもピントが合う。このピントの合う前後の幅を被写界深度という。

 

 ふ          《          》

 ファインダー
 被写体を確認するための光学装置のこと。対物レンズ(被写体側からの光を取り込むレンズ)と接眼レンズ(のぞき込むほうのレンズ)で構成されるのが普通。

 ファジィ
 英語のぼやけた、はっきりしないという意味で、この言葉を冠したものにファジィ理論がある。ある減少をイエス/ノーなどと明確に区別せず、中間の考え方もあることを数学的に取り入れ、コンピューターの計算値を人間の感覚に近いものとしようとした理論で、カメラの露出決定や家電製品にも取り入れられている。

 フィルター
 撮影レンズの前につけてさまざまな補正を行ったり、特殊な効果を得るためのもの。
紫外線カット用、色補正用、特殊効果用、露出調節用等、がある。

 フィルムフォーマット
 そのカメラで実際に写される「フイルム画面の大きさ」のこと。

 プレワインディング
 フィルムを装填すると、最初にすべて軸に巻き取ってしまい、撮影したコマからパトローネに戻す方式をいう。利点は、間違って裏ブタを開けても撮影済みのコマはパトローネの中なので安全。

 プログラムセットボタン
 カメラが搭載する各種の撮影モードのいずれかを使用しているとき、撮影モードを素早くプログラムモードに戻すときに使うリセットボタンのこと。

 プログラムAE
 AEの方式の一つで、絞りとシャッタースピードをカメラが自動的にセットする方式。

 雰囲気描写
 漠然とした表現だが画面に描写された映像が、被写体の持つ感じや置かれた状況により近い感じで再現されていることをいう。

 フラッシュ
 閃光装置の総称。
フラッシュには大別してフラッシュバルブとエレクトロフラッシュ(ストロボ)に分けられる。

 フランジバック
 一眼レフはレンズの後ろのミラーで光を90度上に跳ね上げ、これをペンタプリズムで正像に直してファインダーに送る。ミラーは撮影の瞬間、上に上がって光をまっすぐフィルムへ当てる。つまりレンズの後ろにミラーを置かねばならず、それが動作するための一定の空間が必要になる。この空間をフランジバックという。

 プリント
紙焼きのこと。銀塩の場合、鑑賞するためには、フィルムから印画紙に画像を焼き付ける。これがプリント。

 へ          《          》

 ベタ光
 被写体に対してカメラ方向の正面から与えられた証明光のことで、平面高専ともいわれるフラットなライティング。被写体全体を照らすことができるが、立体感のない写真となる。

 ペンタリズム
 屋根型の五角形をしたプリズムで、35ミリ一眼レフや中判一眼レフのアイレベルファインダーに用いられている。ファインダースクリーンの真上に設置され、スクリーンを通って入射した光を内部で三回全反射させ、ファインダー側のプリズム後部から出る被写体像を正立正像で見ることができる。

 ベース面
 未現像状態のフィルムでは艶があるほうの面のことで、乳剤(感光材料)が塗布されていない側の面です。

 ベロ
 フィルムの最初にある、切り欠けのある部分。

 ほ          《          》

 ホワイトバランス
 光源(太陽、蛍光灯、電球、ストロボなど)には色温度というものがあり、色温度が高いと青っぽく、低いと赤っぽく見える。(温度といっても熱い冷たいではない)夜空の星を眺めてみてください。青白く光る星、赤く光る星ありますね。前者は高く後者は低いということになります。光源(色温度)の違いによって色の見え方が違ってくるのでその偏りを補正する機能をホワイトバランスモードといいます。白を白と見せること、基準になってくるのでこう呼んでいます。われわれ人間は脳というコンピュータが自動で補正してくれてます。それがデジカメではオートホワイトバランス(AWB)です。ただ、このオートも人間ほど高性能ではなく補正しきれない部分があるので、手動で光源に合わせて設定できるように太陽、電球、蛍光灯などの項目があるのです。

 報道写真
 事件や事故、火山の噴火のような出来事を的確に伝達することを目的として撮影される写真のこと。いち早く伝える目的のため、最近は、デジタル一眼レフを使用しているカメラマンが増えたようである。

 ボケ味
 ピントが外れた場所の像性能を総称した言い方。平面以外のモノを撮影した場合は必ず存在する。最近ではメーカーもボケ味を考慮しつつ高級レンズを設計している。